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それぞれの品格

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最近、よく品格という言葉を耳にします。
横綱の品格、政治家の品格、日本人の品格・・・
品格ある行動とはどういうものなのでしょう?
それは、何も特別な振る舞いではなく、その場の状況や立場に応じて、あたりまえに振る舞っていることが、まわりの人に快く、敬愛の情を持ってもらえるような行動ではないでしょうか。
そのためには、自分の立場、役割、その場の背景にあるものなどをしっかりと理解し、それをふまえて行動することが求められると思います。
ひるがえって、私たち、「建築の専門家」という立場に求められる品格というもの考えてみますと、安全で快適な空間づくりに取り組む私たちの姿に、感動と信頼感を持っていただけるかどうかが判断の分かれ目ではないかと思います。
皆さんの大切なマンションの大規模修繕を実施する場合などは、特に強く信頼感が求められます。
信頼感がなければ、管理組合の皆さんの声を一つにまとめあげて実行することは殆ど不可能です。
数年前の姉歯事件は、建築士への信頼を根こそぎ喪失させました。
あのような品格以前の恥ずかしい話ではなく、依頼者に対して、自然な行動の中に尊敬と信頼感を与えられる「建築の専門家」としての品格をしっかりと持ちたいものです。

新年会

新しい年が始まると、いろんなところから新年会のお誘いがあります。
2,3人の仲間内同士でというものから、団体主催で数百人規模のものまで、集まる人も集まる目的もさまざまです。
 でもなぜか、気のせいかも知れませんが、みんなの顔が輝いて見えます。忘年会の顔とは明らかに違って見えます。
 「この顔の輝きを年末まで持ち続けられたらええのになあ‥‥」

 昨晩も神戸のとあるマンションの修繕委員会さん主催の新年会に呼ばれ参加してきました。
 お父さんたちが仕入れてこられたお酒と料理で、手作り感あふれる、ほのぼのとした会合でした。とりわけ、理事長さんの手料理には感激しました。
 この修繕委員会の面々は、震災復興を自力で乗り越えた経験をお持ちで、さすがに年期の入ったつながりの深さを感じずにはいられませんでした。
この優しさとパワー、これなら大規模修繕なんて絶対成功する~
 “素晴らしき修繕委員会に乾杯!!”

あけましておめでとうございます。

新年が皆様にとりまして、健やかで明るい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

本ブログ、本来ならば昨春よりスタートのはずだったのですが、出だしでつまづきまして、今日のスタートになりました。(張り切って投稿したつもりができてなくて気持ちが萎えました。)
今度は、よもやま話を混じえながら、なんとか頑張って続けたいと思っておりますので、応援よろしくお願いいたします。

まずは私の自己紹介から始めます。

私は、さぬきうどんで有名な四国の香川県出身で、地元の丸亀高校を卒業し、神戸大学で建築を学びました。
学んだというのは少しおこがましいかも知れませんが、何とか大学を卒業し、都市計画事務所に就職をいたしました。

当時は、さまざまな公害が発生してそれに対する住民運動が盛んになり、住民参加のまちづくりということが叫ばれ始めたところでした。

このような状況は、私に貴重な教訓を与えてくれました。大変有難いと思っています。

それは、「まち」や「建築」を創るという行為は、そこに暮らす人々や、それを使う人々との対話がなければ成立しないし、そこで、様々な声をまとめて一つの方向に導くことこそ、私たち建築技術者に求められる大切な技量であるということです。

こんな思いを胸に独立して設計事務所を立ち上げ、もう32年が経過しました。

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