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プレゼンという選び方・・・

多くの管理組合が大規模修繕工事を実施する際、設計コンサルタントや施工業者を選ぶのにプレゼンという形式をとっています。
管理組合が複数の事業者を指名して改修工事への取り組み方針などについての説明をうけ、その評価によって発注事業者を決定するというやり方で、私たちもコンサルタントとして選んでもらう立場で参加したり、管理組合が施工業者を選ぶ際のアドバイザーとして立会参加したりします。

前者は、私たちが管理組合にアピールするためのプレゼンで、大規模修繕工事の進め方から、施工業者の選び方、予算計画の立て方等々、精一杯の説明と提案をします。
そして、実務担当予定者の人柄や私たち協議会の取り組みをしっかりと確認していただきたいと思っているのですが、ほとんどの場合時間切れで終わります。
管理組合の皆さんが後悔しないように少しでも多くの事業者さんの話を聞こうとするとどうしても時間不足になるわけです。
もう少し時間があれば、もう少し組合員さんと質疑応答できたら、と思いながら帰ることになってしまいます。質疑応答も含めて1時間程度は欲しいものです。

後者のプレゼンは大規模改修を実施する施工業者の選定ですから、全体の予算や品質管理にダイレクトにつながる事業者選びです。
ここで間違うと後悔しきれない過ちとなります。
このプレゼンでのポイントは現場担当予定者が出席してちゃんと説明できるか、また、現場担当者をサポートするための社内体制(一定の水準の職人確保や管理組合対応など)が組めるか、ということです。
施工業者さんのプレゼンでは数名がチームを組んで手際よく説明が行われ、優劣の判断がむずかしく、結局見積もり金額で決定されることが多く見受けられますが、このような視点を持って参加すると判断しやすくなります。
いずれにしても、プレゼンは管理組合さんにとって改修工事の成否を決定づける大変重要なイベントですからじっくりと話を聞いて見極められるような取組みにして下さい。