新しい年の幕が開きました。おめでとうございます。
また、遅くなりましたが昨年末に開催させていただきました「大規模マンション修繕セミナー」には多数のご参加ご協力有難うございました。この場を借りてお礼申し上げます。
今年もマンションを取り巻くさまざまな話題を中心に発信させていただきますのでよろしくお付き合いください。
今年予想されるもっとも大きなテーマは、来春に予定される消費税増税にかかわる問題ではないでしょうか
先般の増税をめぐっては、すさまじい駆け込み発注が行われ、資材不足、職人不足の建設業界が悲鳴を上げる状況でした。その結果、増税のコストアップを避けるための繰上げ発注が逆にコストアップにつながったり、仕上がりの質の低下を招いたりした場面が少なくありませんでした。
今度は、この教訓を生かして落ち着いた対応を願いたいと思います。
次に新しいテーマとして、特に高経年マンションでの空き室の問題があります。
一言で空き室と言っても、所有者が転居して処分したいのに売れない、賃貸したいのに入居者が見つからない、また、所有者が亡くなって相続人が見つからない、相続人はいるのに相続を放棄する、などいろんなケースがありますが、このような空き室の増加はマンション生活を維持管理するための費用不足につながるし、建物の劣化を加速度的に促進します。
一方、新しいマンションでは、不動産投資用に取得したオーナーが外国人観光客に部屋をホテル代わりに提供して周辺居住者とトラブルを起こすケースなどが増えてきています。
このような、安定したマンション生活を阻害するような状況の発生に対して、これまでのマンション管理規約では必ずしも有効ではありません。
それぞれのマンションにふさわしい管理のルールづくりと、その見直しが必要な時を迎えているのではないでしょうか