先日、熊本に行ってきました。
障がい者の働くクリーニング工場の見学です。
さるところより、障がい者雇用促進のための施設づくりについての構想作成を依頼されたためです。
障がい者の働く場も年々広がってきているようですが、まだまだ限られています。
そんななか、リネン等を主とするクリーニングは機械化が進んでいるとはいえ、多くのマンパワーによる手作業部分も多く、そこで働く障がい者も少なくありません。
見学した工場は、1,000床程度の病院リネン及びユニフォーム類のクリーニングを扱っており、雇用された16名の障がい者が数名のスタッフと一緒になって、全工程をみごとにこなしていました。
また、隣の部屋では新しい取り組みとして、食材の下ごしらえ加工の作業が行なわれていましたし、途中、ベーカリーショップでパンを製造販売する姿も目にしました。
工場長によれば、障がい者に出来ないことは何もないし、経験を積む中でどんどん成長し、スキルアップしている、とのことです。
建築の世界において、「バリアフリー」から「ユニバーサルデザイン」という言葉に変化したように、働く場においても、誰にも開かれたユニバーサルな環境づくりが必要だということを強く感じさせられた工場見学でした。