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「仮設計画」の大切さ・・・

今、全国各地で学校施設の耐震補強工事が精力的に進められています。
生徒達の生命に関わることですから早急な対応が求められるのは当然ですが、授業の合間を縫っての工事には大変な困難が伴います。

私の事務所でも7月より、ある学校の耐震補強工事の施工監理業務を受託し、担当者はお盆休み返上で頑張っています。
夏休みという限られた時間内に終わらせなければ、次の休みまで持ち越しということになりかねませんし、工事部分とその他部分との区画や安全確保のための養生、などは確実に実行されないと非常に危険です。

先日もその現場で養生の一部不備があり、何とか未然の処理で大事には至りませんでしたが、マンション大規模修繕工事のことが脳裏を走り、思わずひやりとしました。

マンションの大規模修繕工事は、夏休みもなく常に住民が暮らす中での工事となります。一部の不備が、日常生活を大きく損なうばかりか、大変な危険に繋がります。

このような不測の事態を招かないために大切なのが「仮設計画」のチェックです。

工事中の住人と施工者の動線はしっかりと区分されているか、施工エリアは明確に区画されているか、安全確保のための養生は正しく行なわれているか、ガードマンは必要な場所に配置されているか、などすべて「仮設計画」の中でチェックできます。

工事業者の方から施工計画について説明を受けるときには、この「仮設計画」についてしっかりと納得のいく確認をするように心がけて下さい。