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大雪に思うこと・・・

先日は2週続けて全国的に大雪が降り、様々な被害が伝えられています。
特にふだん雪慣れしていない都市部での被害が大きいようです。
交通への影響はもちろんのこと、あっちこちで、木が倒れたり、電線や屋根や庇などが落下し、一つ間違えれば大惨事を招きかねない事態だったようです。首都圏ほどではなかったものの私たちの関西でも相当な影響を受けています。

そもそも、ふだん雪の降らない地域では防災対策としての雪への備えは皆無の状態で、堅牢な構造体を誇るマンションではなおさらです。当然のごとく、雪かきや雪下ろしを誰がどのようにするのか、そのための道具はどこにあるのかなど、基本的なことが何も用意されていません。管理組合として、しっかりとした雪への対応策を検討する必要がありそうです。

また、建物についても、この機会にあらためて雪の影響をチェックする必要があります。
降雪時の建物への影響で怖いのは雪の重みによる構造物の破損と、構造体の隙間に浸透した水が凍結して体積を増し構造体を破壊させることです。
現に、各地で自転車置き場、駐車場などの屋根や庇が破損、落下しています。マンションの外構でよく使われている鉄骨造の軽微な構造物については強度チェックをする必要があります。
凍結による破壊については、これまで協議会の大規模修繕セミナーでも取り上げてきましたが、特に廊下やバルコニーに取り付けられた手すりの根元で発生し易いので、取り付け構造をチェックしたうえで適切な処理を施すことが必要です。

地震や火災をイメージした防災への取り組みは高まりつつありますが、雪という盲点があることを知らされた今回の大雪でした。


「マンション大規模修繕セミナー」3月15日・ドーンセンター開催

今春のテーマは「あなたのマンション資産価値は10年後、0になる?」で、あなたがお住まいのマンションの資産価値を守るうえでの管理の大切さについて、協議会代表理事 米沢賢治がお話いたします。ぜひご参加ください。